二次受け窓口混乱

インコ君

大変だ、大変だ!要件がめちゃくちゃなんです!
なんでですか?会社辞めます……!

オオハシ

やれやれ、どうしたんだい?

インコ君

今回、クライアントから一次受け会社のPMを通して
僕が二次受けPMをやっているんですが、
一次受けのPMが顧客内部の要望をまとめず放置していて…

オオハシ

おやおや。
一次受けのPMが要件を整理しなかったのかい?

インコ君

はい。そのせいで、
営業部からはUI色変更、
品質管理部からはレポート機能追加、
人事部からはアクセス制御の厳格化…
全部バラバラかつ矛盾してる要求が
直接僕のところに届いてるんです!

オオハシ

リリース直前にそれが発覚したのかい?

インコ君

はい。昨日の最終確認会議で
矛盾する変更要求が山ほど出てきて…
終わったーー

オオハシ

一次受けPMはどんな対応をしたんだい?

インコ君

“そんな無理な話は聞いてない!”って
一次受けPMが怒鳴り始めて、
僕も現場で混乱して…
もう現場は騒然です…

オオハシ

それで二次受けの君はどうしたんだい?

インコ君

正直、どう対応すればいいのか分からなくて…
本当に困っています…

オオハシ

おやおや…。
今、一次受け側ではどう動いているんだい?

インコ君

ようやく一次受けの偉い人が慌てて社内調整を始めましたが、
リリースは遅延必至です…

オオハシ

やれやれ。
まずは、君はこちらに来る要望を
“受付窓口”で一元管理しよう。
どの部署の依頼もまず窓口に登録させるんだ。

インコ君

それなんですか?

オオハシ

要はチケットシステムを用意して、
部署ごとにタグを付けて要望を登録する仕組みだ。
この窓口を通さないと動かないルールにすれば、
あとで“どこから来た話?”を追いやすくなるんだ。

インコ君

なるほど…
誰が何を言ったか、すぐにわかるんですね!

オオハシ

そして次に、“要件レビュー会”を開こう。
開発着手前とリリース直前に、
ステークホルダーを集めてチケット一覧を見ながら一つずつ承認を取るんだ。

インコ君

それなんですか?

オオハシ

例えば毎週金曜の午後、30分だけでいい。
画面共有で一覧を見せ、
“この変更は進めてよろしいですか?”
と確認していく
会議で承認されたものだけ着手するから、後から“知らなかった”はなくせる。

インコ君

わかりました!これなら混乱が防げそうです!

オオハシ

いいかい。混乱した時こそ、PM力の見せ所だ
地道で基本的な「当たり前」を当たり前にやるんだ。
そうすればきっと2週間後には
驚くほど、PJは落ち着くものさ

管理チケットの比較

インコ君なかなから苦労してましたね。
ここでは、ソフトウェア開発むけのチケット管理システムの比較紹介をしてみようと思います。

  • 大型システム向けに人気の製品
  • ベンチャーやアジャイル開発に人気の製品

それぞれについて以下の4点を比較できるようにまとめます

  1. 利用者数
  2. 価格
  3. 機能優位性(他との差異)
  4. 主な利用企業名

ソフトウェア開発向けチケット管理システムの比較

1. 大規模システム向けで広く利用されている製品

大企業・大規模プロジェクトで導入実績の多いチケット管理ツールとして、JiraAzure DevOpsRedmineBacklog の4つを取り上げます。
それぞれ機能が豊富で多数ユーザーでの利用を想定したツールです。

製品 利用者数・シェア 価格プラン 機能上の強み 主な導入企業
Jira
(Atlassian)
全世界65,000社以上で導入。
Fortune 500企業の83%が利用。
~10ユーザーまでは無料。
それ以上はユーザー数に応じた課金(Standardプラン例: 約$7/ユーザー・月)。
ソフトウェア開発向けに高度にカスタマイズ可能な課題管理。
ワークフローの柔軟な設定、豊富なプラグイン連携、Scrum/Kanbanボード等アジャイル開発サポートが充実。
Confluence(Wiki)やBitbucket(Gitリポジトリ)とのシームレス連携で開発プロセスを一元管理できる。
グローバルで業種問わず標準的に利用。
例:Square社、eBay社、Visa社、Cisco社、Pfizer社など。
日本でも大手企業での導入多数。
Azure DevOps
(Microsoft)
Fortune 500企業の85%が利用。
MS開発エコシステムで広範に使われ、ユーザーアカウント総数は「10億人に近い」とも報告。
最初の5ユーザーまでは無料。
以降は基本ユーザー(Boards機能等)1人あたり約$6/月~(Visual Studio購読者は一部無料)。
クラウド版とオンプレミス版を提供。
企画~開発~テスト~デプロイまで開発ライフサイクル全体を統合管理できるプラットフォーム。
Azure Boardsによるチケット管理のほか、リポジトリやCI/CDパイプライン、テスト管理まで一体化。
Microsoft製品やOfficeとの連携が強みで、大規模プロジェクトでもハイブリッド環境に対応。
社内認証基盤(Azure AD)と統合し、権限管理やセキュリティ面でも企業向け機能が充実。
Windows/クラウド系企業を中心に大企業で導入多数。
マイクロソフト自身や、その製品開発パートナー企業で標準採用。
※具体企業名は公表例少ないがFortune 500の大半で利用実績。
Redmine
(オープンソース)
無料で利用できるオープンソースの課題管理システム。
日本を中心に根強い利用者がおり、国内では少なくとも数千社~1万社規模の導入例。
日本国内向け強化版「Lychee Redmine」は7,000社以上に導入。
ソフト本体は無償(自社サーバにインストールして利用)。
公式ホスティングサービス「My Redmine」では8,800円/月で1,000ユーザーまで利用可能など有料クラウドプランもあり。
シンプルで拡張性が高く、自社ニーズに合わせてカスタマイズできる点が強み。
豊富なプラグインによりガントチャートやバーンダウンチャート、工数管理など機能拡張が可能。
チケット管理の基本機能(優先度やステータス設定、カスタムフィールド等)は網羅。
オープンソースゆえベンダーロックインがなく、大人数でもライセンス費不要で導入できる。
※UIや操作性は最近のクラウド製品に比べやや古典的。
日本企業での社内プロジェクト管理に広く採用(製造業・IT企業など)。
例:クレディセゾン、Wacom、日清食品、パナソニックインダストリー、東京海上日動システムズ等。
※近年はJira/Backlogなどへの移行事例も増加。
Backlog
(ヌーラボ)
主に日本国内で人気。
累計導入14,000件以上(有料契約数ベース)、130万超の有料ユーザーが利用。
クラウド版のみ提供。
ユーザー数無制限プランが特徴で、スタンダードプラン(月額17,600円)以上は人数無制限。
スタータープランは月額2,970円から。30日間無料トライアルあり。
日本企業のニーズに合わせたオールインワン型のプロジェクト管理ツール。
課題管理に加え、Wikiによる文書共有、ファイル管理、Git/SVNリポジトリ連携まで一つで提供。
操作画面が直感的で非エンジニア含むチーム全員が使いやすいデザイン。
チケットに期限やマイルストンを設定すれば自動でガントチャートやバーンダウンを生成するなど、プロジェクト進捗の「見える化」も簡単。
国産ならではの日本語サポートも充実。
日本国内の幅広い企業で利用。
例:トヨタ自動車(開発現場のカイゼン)、キリンホールディングス、経済産業省、ふくおかフィナンシャルグループなど官民の大規模組織で導入。
IT企業(チームラボ等)、プロスポーツ(西武ライオンズ)など多様な導入事例あり。

2. ベンチャー企業やアジャイル開発に好まれている製品

製品 利用者数・人気度 価格プラン 機能上の強み 主な利用企業・事例
Trello
(Atlassian)
全世界200万以上のチームで利用。 基本無料。Standard/Premiumあり。 直感的カンバンUI。豊富な外部連携。誰でもすぐ使える。 UNICEF、スタートアップ多数
Asana
(Asana, Inc)
世界200か国以上、15万社以上で有償導入。 無料プラン有。Premium 約$11/ユーザー・月~。 多様なビュー(リスト/カンバン/ガント)。OKR/ポートフォリオ機能。 Amazon、Google、Accenture 他
GitHub Issues
(GitHub)
GitHubユーザー1億人超。OSSプロジェクト多数。 GitHub基本無料。Enterpriseは有料。 コードと直結した課題管理。コミットで自動クローズ。OSS標準。 Linux系OSS、スタートアップ、大企業開発部門

補足: TrelloやAsanaはエンジニア以外の職種も含めたタスク管理に適しており、その使いやすさからベンチャー企業や部門横断プロジェクトで好まれます。
特にTrelloはシンプルなカンバンツールとしてプロジェクト規模を問わず利用されています。
また、GitHub Issuesは開発者にとって馴染み深い環境であり、コードと課題追跡を一体化できるため、開発スピード重視のスタートアップやOSSプロジェクトには欠かせない存在です。
Asanaはプロジェクト全体の見通しを立てやすい多機能さから、ベンチャー企業でもプロダクト開発管理に採用例が増えており、大企業でも現場チームでボトムアップに導入されるケースがあります。

以上、大規模向けベンチャー・アジャイル向けの代表的チケット管理システムについて、利用者数・価格・特徴・導入例を比較しました。それぞれの強みを踏まえて、自社の規模や開発スタイルに合ったツールを選定することが重要です。

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