仕事の会話の基本「5W1H」できてますか?

インコ君

はぁ…なんで伝わらないんだろ…。ちゃんと言ってるつもりなのになぁ…。
でも「説明わかりづらいです」って言われちゃったしなぁ…。

オオハシ

おやおや、どうしたんだいインコ君。
ひとりでブツブツ言って、怖いよ

インコ君

あっ、オオハシさん…。実はさ、今のプロジェクトでメンバーから
「インコさんの説明、ちょっとわかりづらいです」って言われちゃってさ…。
なんかショックでさ…。

オオハシ

ほう、それは厄介だな。具体的にどんなふうに説明してるんだい?
ちょっと聞かせてみなよ。

インコ君

うーん、例えば…「このへん、いい感じにまとめておいてください」とか、
「まぁ、適当に進めてもらえれば!」とか…。雰囲気で伝わるかなって思ってたんだけど…。

オオハシ

なるほど…インコ君、それはさすがに相手も困るだろうね。
で、「いい感じ」って具体的にはどんな状態なのさ?

インコ君

え?いや…ほら、その、
ちゃんと整ってる感じ?
うまく、まとまってる感じ?

オオハシ

ふふ、抽象的すぎて何も伝わってないな。
それじゃあ相手は動けないよ。
インコ君、『5W1H』って知ってるかい?

インコ君

えー、さすがに知ってるよー!
「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どうやって」
ってやつでしょ?そんなの小学校でも習ったよ。

オオハシ

うんうん、知ってるだけじゃダメなんだ。
今の君の指示には、その5W1Hが抜け落ちてるから困るんだよ。

インコ君

そ、そうかな…。
でも、みんなわかってくれると思ってたんだけどなぁ。

オオハシ

プロジェクトってのは、みんなが同じゴールを目指すからこそ上手くいくんだ。
そのためには、「何を」「いつまでに」「どんな形で」ってちゃんと具体的に伝えなきゃ。

インコ君

た、たしかに…。ぼく、雰囲気で伝わると思い込んでたかも…。

オオハシ

じゃあさ、今のプロジェクトで考えてみようか。
まずは『WHY』だ。このプロジェクトの目的は何だい?

インコ君

えっと…たしか、既存システムが古くなったから、刷新するプロジェクト

オオハシ

OK次『HOW』は?どうやって進めるんだ?

インコ君

うーん…PHPからPythonに切り替えるんだよね。
あ、それと、リファクタリングもするって。

オオハシ

そう。次は『WHEN』だ。いつまでにやるんだい?

インコ君

えっと…確かリリースは9月予定で…
テスト期間を考えると、6月までに単体テストを終わらせる必要があるんだよね。
ってことは、今月中にプロトタイプ開発をリリースしないと…!

オオハシ

その通り。次は『WHO』。誰がやるんだ?

インコ君

プロトタイプは…プロパー開発者のピラニアさん。
本格開発は、業務委託の人たちが担当だよ。

オオハシ

うん、いいね。『WHERE』は?どこで動くシステムなんだい?

インコ君

えーっと…最終的には大手のクラウドシステムを使うことになってるよね。

オオハシ

最後に『WHAT』だ。何を作るんだい?

インコ君

もちろん、古いシステムを新しいシステムに刷新するんだよね!

インコ君

うわぁ…こうして聞かれると、ちゃんと整理できてなかったなぁ…。
オオハシさん、すごいよ…。一気に全体像が見えてきた!

オオハシ

ふふ、じゃあ最後にまとめておこうか。
5W1Hで整理すると、こうなるんだ。

オオハシ

項目内容
WHY(なぜ)既存システムが古くなったための刷新プロジェクト
HOW(どうやって)PHPからPythonへの切り替え+リファクタリング
WHEN(いつ)9月リリース、6月までに単体テスト完了、今月中にプロトタイプ開発
WHO(誰が)プロトタイプ:ピラニアさん、本開発:業務委託チーム
WHERE(どこで)刷新後は大手クラウドシステム上で稼働
WHAT(何を)既存システムの刷新、新システム構築

インコ君

うわぁ…こうして表にすると、めちゃくちゃ分かりやすいね!なんで最初からこうしなかったんだろ…。

オオハシ

今からでも遅くないさ。指示を出す前に一度、5W1Hで整理してから伝えてごらん。
きっと相手の反応も変わるはずだ。

インコ君

うん、わかった!ちょっと今から整理してみるよ!
…よーし、頑張るぞー!

オオハシ

いい心意気だ。インコ君、しっかりな。
伝われば、プロジェクトはもっとスムーズに進むさ。


ビジネスの基本「5W1H」──知っているだけで満足していませんか?

ビジネスでも、プロジェクトマネジメントでも「5W1H」は耳にタコができるほど聞いた言葉かもしれません。
ですが、知っていることと 「使いこなせている」 ことはまったく違います。

「5W1H」――

  • Who(誰が)
  • What(何を)
  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Why(なぜ)
  • How(どのように)

この6つの視点は、単なる会話の型ではありません。
情報を整理し、抜け漏れなく伝えるための 「思考のフレームワーク」 です。


5W1Hが使える場面は「プロジェクトの現場」そのもの

たとえば、プロジェクトマネジメントで最も重要な「要件定義」や「課題の整理」。
この時こそ、5W1Hの出番です。

▼例)要件定義の会話

  • Who:誰のための機能か?
  • What:何を実現したいのか?
  • When:いつまでに必要か?
  • Where:どこで使うものか?
  • Why:なぜ必要なのか?
  • How:どのような手段で実現するのか?

こうして整理すると、プロジェクトのブレが少なくなり、認識のズレも減ります。


知っているけど「出来ていない」人が多い理由

人は会話の中で意外と「Why(なぜ)」や「How(どうやって)」を飛ばしがち。
特に忙しい現場では、 「言ったつもり」「伝わったつもり」 で終わってしまうのです。

それが後から「こんなはずじゃなかった」「認識がズレていた」といったトラブルの元に。

だからこそ、「5W1Hに沿って話す」「5W1Hで整理する」
この習慣こそが、仕事の質を大きく変えるのです。


まとめ──基本こそ、最強のツール

5W1Hは、プロジェクトマネジメントだけでなく
商談、会議、プレゼン、日常のコミュニケーションにまで使える万能ツール。

「知っている」だけで満足せず、
「自然に使いこなす」 レベルを目指したいものですわね。


▼参考リンク


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